熊本県インテリア設計士協会
Kumamotoken Interior Sekkeishi-Kyokai

 

【家具デザインコンペ】

 第5回インテリア設計士の家具デザインコンペを開催しました。
 (2016年12月9日締め切り)

 [審査結果の公表]

第5回 インテリア設計士の家具デザインコンペ結果について
「被災者のための避難生活家具」
                      熊本県インテリア設計士協会主催
1 審査経過
 応募作品は合計68点。都城工業高校6点、熊本工業高校4点、八代工業高校31点、日本文理大9点、熊本デザイン専門学校2点、鶴崎工業高校15点であった。
 大学、専門学校、工業高校と校種の違いはあるが、一括して審査することに問題はないだろうと判断した。
 第1次審査:全作品について応募資格・応募条件の確認をおこなったが、1点だけA3横使いの条件を縦使いにした違反があり、これを除いた67点を二次審査対象とした。
 第2次審査:各審査員が全作品の中から5点ずつ選び、第3次審査対象とした。
 第3次審査:第2次審査を通った作品22点を各審査員が評価表に基づいて評価していった。第一印象度、デザイン力(アイデア、展開力)、表現力(図面効果、説明の分かりやすさ)について、それぞれ5点満点で合計25点満点として評価した。次に審査員6名の合計点をつけ、その点数順に審査員全員で作品について検討し、入選作品を決定した。

2 熊本県インテリア設計士協会のコンペのねらい
熊本県インテリア設計士協会では、インテリア業界の実力アップとレベルの向上のために、インテリア設計士試験を進めており、その一方で若手のインテリアへの関心を高めたいと考えてきた。今回は熊本地震の被災にあった生徒さんの出品も多数あった。応募作品は68点(昨年は63点)で、その内容も充実してさまざまな工夫があった。審査にも熱が入り、清々しく心地よい疲労感で審査を終えることができた。設計士協会ではインテリアに関心をもった人材育成を基本スタンスとして、今後も家具コンペを継続するので、各学校でもアイデアと表現力の訓練という位置づけで、気軽に家具コンペに取り組んでもらえたら幸いである。

3 入選作品


○最優秀賞 日本文理大学 3年 伊藤 彩希(いとう さき)
     「飛び出す絵本」

【講評】空間がページをめくるように変化していく、という着眼点が他の作品になく面白い。プライバシーのない避難所において、各家族がパーティションとして使用することで避難所生活が少しでも楽しくなりそうだ。シーン毎の使い方の表現も良くできている。今回はイメージ先行の作品であった、今後はイメージに留まることなく、家具をどうつくるか、まで発展させてほしい。


○優秀賞  日本文理大学 3年 平良  咲(たいら さき)
     「花が咲く」

【講評】避難所にテーブルの「花」を咲かせることで、避難生活を送る人々が次第に寄り合い、世間話に花が咲く情景が浮かぶ。家具がコミュニティの一助となることを狙った作品である。パーツの組み合わせ方でテーブルの大きさも調整できるのに対し、テーブルの脚が重そうに見えた。せっかくのフレキシブルさが半減している。材料の選択にも注意を払うと、一層よい作品になったであろう。


○優秀賞  日本文理大学 3年 齊藤 佑己(さいとう ゆうみ) 
     「みんなで作ろう△ポリマー!!〜子供が笑えば大人も笑う〜」

【講評】ポータブルな椅子・ベッドなどの作品が多かったのに対し、避難生活を送る人々の心の負担を取り除くのは「笑顔」であると解決策を見出し、家具の組み合わせで楽しい空間をつくる提案に胸が熱くなった。パーツ自体はシンプルであるが、組み合わせ方によって遊び場にもなり、語らいの空間も生まれる。素材選択も運びやすさを考慮してあった。


○優秀賞  熊本工業高校 3年 曽我 奎翔(そが けいと)
     「ワンタッチパッド」

【講評】いかにコンパクトで簡単にプライバシーのある空間をつくれるか、を追求した作品である。避難所では最小限の空間で生活をしなければならない。布という柔らかな素材でゆるやかにプライバシーを確保し、ベッドの下に収納を確保した点も避難所の状況をよく把握している。プラスチックダンボールという素材を用い、軽量化することで女性でも組み立てられるという優しい提案である。


○優秀賞  鶴崎工業高校 3年 利光 咲穂(としみつ ざほ)
     「防音BabyRoom」

【講評】これまでの震災において、避難所内での女性の更衣や化粧、乳児への授乳などが大変だったという意見は多かった。これを知っていたかはわからないが、女性目線で考えられた作品である。窓が開いていたりするので、実際防音室として機能するか?このパースだけではわかりづらく疑問は残るが、個室空間としての家具の提案は他にない視点でよかった。


○佳 作  熊本工業高校     3年 橋本 留奈(はしもと るな)
      八代工業高校     3年 土山  遼(つちやま りょう)
      八代工業高校     3年 岩本 夏依(いわもと かえ)
      熊本工業高校     3年 高瀬 惇也(たかせ じゅんや)
      鶴崎工業高校     3年 今次 敦志(いまつぐ あつし)


○奨励賞  都城高校       3年 下田 奈直(しもだ ななお)
      八代工業高校     3年 前村 皐月(まえむら さつき)
      熊本デザイン専門学校 1年 山本 理紗(やまもと りさ)
      八代工業高校     3年 亀山 大樹(かめやま たいき)


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