熊本県インテリア設計士協会 1951-2018
Kumamotoken Interior Sekkeishi-Kyokai 1951-2018
2019年度より大分県インテリア設計士協会が引き継ぎました。


大分県インテリア設計士協会
Oitaken Interior Sekkeishi-Kyokai since 2018
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【家具デザインコンペ】

 第10回インテリア設計士の家具デザインコンペを開催しました。
 (2021年12月10日締め切り)

 [審査結果の公表]

第10回 インテリア設計士の家具デザインコンペ結果について
「ステイホームが楽しくなる家具」
             主催:大分県インテリア設計士協会
               (一般社団法人日本インテリア設計士協会正会員)
             協賛:(一社)日本インテリア設計士協会
             後援:日本インテリア学会 九州支部
             協力:(公社)日本建築家協会 九州支部 大分地域会
1 審査経過
 応募作品は、日本文理大学12点、近畿大学3点、西日本工業大学5点、日本デザイナー学院 九州校2点、九州女子大学1点、大分県立芸術文化短期大学1点、麻生建築&デザイン専門学校10点、球磨工業高校7点、熊本工業高校9点、浮羽工業高校17点、長崎工業高校1点、加治木工業高校1点、鶴崎工業高校10点、八代工業高校15点、鳥栖工業高校5点、合計99点でした。昨年までの採点方法を踏襲し、年齢で部門を変えることはせず、すべての作品を同一の基準で審査しました。
〈第一次審査〉
 全作品について応募資格・応募条件を確認し、裏面にエントリーシートを貼り付けていない作品1点、A3横使いでない作品1点、人物の描かれていない作品5点を失格としました。
〈第二次審査〉
 5名の審査員が5作品ずつ選び、第一印象度、デザイン力(アイデア、展開力)、表現力(図面効果、説明の分かりやすさ)について、それぞれ5点満点で合計25点満点として評価しました。
〈第三次審査〉
 審査員全員で合計点数順に作品を検討し、入選者を決定しました。

2 大分県インテリア設計士協会のコンペのねらい
 若い学生たちのインテリアへの関心を高めるため、熊本県インテリア設計士協会主催により7年間、大分県インテリア設計士協会主催により3年間、合計10年間連続でインテリア設計士の家具デザインコンペを開催してきました。九州においてこうしたコンペを開催することは、延いては地域のインテリア・空間デザイン・建築文化の発展につながると考えており、次年度以降も家具コンペを継続いたしますので、これからも各学校でデザイン教育に役立てていただき、積極的に取り組んでいただけますと幸いです。

3 入選作品


○最優秀賞 熊本工業高校 インテリア科 3年 西田 汐恋
     「わたしをダメにするまど」

【講評】
 景色の良い窓辺で過ごす時間は心地よいものです。それ自体はふつうの発想ですが、この作品は、思い切って窓に家具を組み込んでしまったところに非凡さがあります。「わたしをダメにするまど」という題名も、逆説的な印象を受けますが、むしろ当世風であると前向きに捉えることにしました。良すぎてダメになる。そういう窓です。


○優秀賞・JIA賞  近畿大学 建築・デザイン学科 3年 野上 朱里
     「Crooked Pole」

【講評】
 ふつうの部屋に曲がりくねった棒を取り付けただけの至って単純な提案ですが、部屋の中に樹木が生えているような感覚を与える効果があり、位置によって囲まれ感など多様な表情を見せる、不思議な提案です。枝によじ登ってぶら下がったり腰掛けたりと、運動不足解消にも役立ちそうです。
 本作品には優秀賞に加え、公益社団法人日本建築家協会九州支部大分地域会により今年度より設定された「JIA賞」が授与されます。

○優秀賞  芸術文化短期大学 専攻科造形専攻 2年 吉村 允良
     「Ring Chair」

【講評】
 角丸長方形状にした合板製の筒を切り出すことにより、適度なしなりを与えるとともに、視覚的にも安定感と面白みを絶妙なバランスで両立させています。単なるアイデアの提案で留まることなく、モックアップを制作し、さらに本人が実際に座って、感触を確かめている様子をレイアウトしたプレゼンテーションにも説得力があります。力作です。

○優秀賞  加治木工業高校 建築科 3年 (匿名希望)
     「My one pace ~私の歩調~」

【講評】
 新感覚という形容がピッタリな木質家具の提案です。本人いわく、家=現実であり、KAGU=自分の世界であり、この作品は、それらの中間を自分のペースで味わうためのツールとして提案されています。また、樹種や厚さを変えて感触や鉋くずの香りを楽しむくだりや「目的がなく何もしない人が何もしないときにただぼうっとする」ことを目的としているあたりに制作者独特の感性を感じます。面白い。

○佳作   日本文理大学 建築学科 3年 吉良 汐里
     「机上の空想」

      八代工業高校 インテリア科 3年 福田 月奏
     「Sweets Sofa Bed」

      鶴崎工業高校 産業デザイン科 3年 工藤 栞和
     「enjoy wall」

○奨励賞  日本文理大学 建築学科 3年 有岡 航星
     「灯りのペット FeuBeau フーボー」

      日本文理大学 建築学科 3年 小川 茉莉
     「できたての酸素」

      日本文理大学 建築学科 3年 眞部 風香
     「ちいさなちいさな異空間」

      日本文理大学 建築学科 3年 八木 千尋
     「遊び心永久機関」

      日本文理大学 建築学科 3年 渡邉 新
     「影遊び」

      麻生建築&デザイン専門学校 2年 クリエイティブデザイン学科 谷 拓希
     「グリーン車風ソファ」

      熊本工業高校 インテリア科 3年 吉岡 佑菜
     「Water Light」

      八代工業高校 インテリア科 3年 河村 瑞穂
     「Book chair」

      鳥栖工業高校 建築科 3年 福嶋 のどか
     「freedom」


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