熊本県インテリア設計士協会 1951-2018
Kumamotoken Interior Sekkeishi-Kyokai 1951-2018
2019年度より大分県インテリア設計士協会が引き継ぎました。


大分県インテリア設計士協会
Oitaken Interior Sekkeishi-Kyokai since 2018
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【家具デザインコンペ】

 第14回インテリア設計士の家具デザインコンペを開催しました。
 (2025年12月12日締め切り)

 [審査結果の公表]

第14回 インテリア設計士の家具デザインコンペ結果について

「進化する和風家具」

             主催:OIS大分県インテリア設計士協会
               ((一社)日本インテリア設計士協会正会員)
             協賛:(一社)日本インテリア設計士協会・
                (公社)大分県建築士会 大分支部・
                JIA(公社)日本建築家協会 九州支部 大分地域会
             後援:日本インテリア学会 九州支部

1 審査経過

 熊本工業高校より44作品、八代工業高校より18作品、日本文理大学より8作品、佐賀工業高校より5作品、日本デザイナー学院 九州校より5作品、大分県立芸術文化短期大学より4作品、熊本デザイン専門学校より3作品、熊本YMCA学院より3作品、福岡工業高校より2作品、鹿児島工業高校より1作品、加治木工業高校より1作品の応募をいただき、応募総数は94作品でした。
 昨年までの採点方法を踏襲し、年齢で部門を変えることはせず、すべての作品を同一の基準で審査しました。

〈第一次審査〉
 全作品について応募資格・応募条件を確認し、裏面にエントリーシートを貼り付けていない作品、A3横使いでない作品、人物の描かれていない作品を失格とします。ただし今年度は、失格はありませんでした。

〈第二次審査〉
 大分県インテリア設計士協会より2名+日本建築家協会九州支部大分地域会より2名+大分県建築士会大分支部より1名+日本インテリア学会九州支部より1名=合計6名の審査員が7作品ずつを選び、第一印象度、デザイン力(アイデア、展開力)、表現力(図面効果、説明の分かりやすさ)について、それぞれ5点満点で合計25点満点として評価しました。

〈第三次審査〉
 審査員全員で合計点数順に作品を検討し、入選者を決定しました。

2 大分県インテリア設計士協会のコンペのねらい

 学生たちのインテリアへの関心を高めるため、これまで熊本県インテリア設計士協会主催により7年間、大分県インテリア設計士協会主催により7年間、合計14年間連続でインテリア設計士の家具デザインコンペを開催してきました。全国で応募を募集するのではなく、あえて九州内に限定してコンペを開催することによって、地域における裾野の広がりとスキルアップ、延いてはインテリア・空間デザイン・建築文化の発展につながることを期待しています。次年度以降も家具コンペを継続いたしますので、これからも各学校でデザイン教育に役立てていただき、積極的に取り組んでいただけますと幸いです。

3 入選作品

○最優秀賞  大分県立芸術文化短期大学 専攻科造形専攻 1年 佐原 愛音
      「組棚」


【講評】
 和風家具のかたちを形態に求めるのではなく、軸組という構法によって体感させる仕掛けが出色で、審査員一同を唸らせました。実際のパーツじたいは至ってシンプルで、角材に穴が穿たれているだけです。しかしながら、それらを継ぎ手仕口のイメージをもつ様々なジョイントで用途やスペースに合わせて組み上げていくことで、前衛的ながらも不思議と伝統的な雰囲気を持つ家具が構成されていきます。しかも、実際にモックアップを作り上げており、さらに仕組みや組み立て方を分かりやすく解説するプレゼンテーションが非常に優れていることから、全会一致で最優秀賞に選出されました。



○優秀賞   熊本デザイン専門学校 建築・インテリアデザイン 2年 舩島 みずき
      「ぬくもりを結ぶ」


【講評】
 正方形の格子(等)に光源を入れて、透け感のある和柄の風呂敷で包むという発想は、かつて強い発熱を伴う光源しか無かった時代には、考えたとしても実現させることは困難でした。まさに進化する和風家具を見事に実現させており、優秀賞に相応しい、優れた作品です。


○優秀賞   日本文理大学 建築学科 3年 谷口 美桜
      「廻扇」


【講評】
 扇状に展開する有機ELスクリーンという発想が、進化する和風家具を美しく表現しており素晴らしい。さらにスケール感・利便性・部材・演出案までを提案しており、長年の使用に伴う経年変化を劣化ではなく日本の伝統美として再解釈しようとする、まさしく文字通りの秀作です。



○佳作    八代工業高校 インテリア科 3年 三笠 愛華
      「しなりんバンブー」


【講評】
 竹材のしなる性質を利用した椅子です。全高校生71作品の中で1位でした。立ち上がる所作が困難になった高齢者にとって、有り難い新機能をもつ和風家具です。


○佳作    熊本工業高校 インテリア科 2年 高見 佑希奈
      「MADOI Table」


【講評】
 「まどい」は、いわば和の核心です。よくそこに気づきました。しかし思想を形へと進化させていく段階で、分かりづらくなってしまいました。あと一息の作品です。


○佳作    加治木工業高校 建築科 3年 薗田 吏生
      「和室へんげ ~時間×心情~」


【講評】
 プレゼンテーションは稚拙ですが、コンセプトはたいへん優れています。ぜひ精進を続けてください。



JIA賞  大分県立芸術文化短期大学 専攻科造形専攻 1年 田原 ひなの
      「杉眠ドーム」


【講評】
 JIA公益社団法人日本建築家協会 九州支部 大分地域会のご協賛により設定された「JIA賞」受賞作品です。
 ややアジアンテイストが勝っていますが、日田杉の香りに包まれて嗅覚で感じる小空間に和風の未来を予感させられます。もし折り畳めたら、より高評価だったと思われます。


建築士会賞 熊本デザイン専門学校 建築・インテリアデザイン 2年 勇 姫菜
      「移」


【講評】
 公益社団法人大分県建築士会 大分支部のご協賛により設定された「建築士会賞」受賞作品です。
 ほかの作品がいわゆるオブジェクト型であるのに対し、この作品はシェルター系家具による「和風の影」をテーマにしている建築的提案といえます。プレゼンテーションも明快で美しい。


○奨励賞   熊本工業高校定時制 建築科 4年 上田 聖大
      「静寂の石庭」


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